女性ホルモンと薄毛の関係
2023.09.20
女性ホルモンと薄毛
若い頃と比べて髪質が変わったと感じることはありませんか?
これはごく自然な現象で、加齢とともに髪が薄くなったり、細くなったり、ハリやツヤが失われてきたりといった変化が現れることがあります。
こういった状態の変化には、女性ホルモンである“エストロゲン”が関係していることがあります。
このエストロゲンの分泌量は30代後半から徐々に減っていき、40代半ば以降の女性は体調が変化しやすくなります。
一生のうちで分泌される女性ホルモンの総量は、ティースプーン1杯ほどといわれており、50歳を過ぎるあたりで閉経を迎えるとともに女性ホルモンの分泌量が大きく減少します。
エストロゲンの減少は更年期障害を引き起こしますが、髪の毛にもヘアサイクルを乱すことで影響を及ぼします。具体的には髪の毛の成長期が短くなり、休止期が長くなります。この状態では髪の毛が十分に成長できないため、ハリやツヤが失われ、更には抜けやすくなってしまうのです。
外見の変化に戸惑うこともあるかもしれませんが、まずは加齢による薄毛は誰にでも起こる自然な現象だと認識し、深く考えすぎないようにすることが大切です。エストロゲンの減少と薄毛の関係性という女性特有の薄毛の原因を知ることで、戸惑いも和らぐのではないでしょうか。
ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れは、ただちに病気につながるわけではありませんが、髪の成長や体調、肌荒れ、精神不安など様々な影響を及ぼします。女性ホルモンの分泌量を増やすことはできませんが、ちょっとしたセルフケアでホルモンバランスを整えることは可能です。
みなさん、忙しい日常を送っているとは思いますが、ご自分で取り組めることがあれば、是非試してみてはいかがでしょうか。
- 食事の改善(栄養バランス、規則的な摂取 など)
- 睡眠時間・質の改善(7時間以上の睡眠、睡眠前にカフェイン入り飲料を摂取しない など)
- リラックスできる時間をつくる。(入浴中や睡眠前 など)
更年期以降の壮年性脱毛症とミノキシジル
ホルモンバランスが変化する更年期の抜け毛対策には、市販のヘアケア製品や育毛剤(医薬部外品)、発毛剤(医薬品)まで様々ありますが、髪を生やして抜け毛を予防するには発毛剤(医薬品)の使用がおすすめです。
更年期以降に比較的多くみられる壮年性脱毛症に効果が認められた成分として「ミノキシジル外用薬」があります。
塗り薬ですので内服薬がある方も使用しやすく、使用法も1日2回、薄毛の気になるところに塗るだけで簡単に使用できます。
ホルモンバランスを整えるセルフケアとミノキシジル治療を並行しておこなってはいかがでしょうか。
女性ホルモンと髪についての理解を深めたうえで適切な医薬品を使用して治療をしながら、おしゃれを楽しみたいものです。