ミノキシジルとは
2023.09.03
発毛剤 ミノキシジルとは?
ミノキシジルとは、医薬品成分の名称です。
頭皮に塗布することで毛包といわれる髪の毛の生える部分に直接作用し、「発毛」、「育毛」、「抜け毛の予防」の効果を発揮します。
そもそもは血圧降下剤の内服薬の成分として開発されたものですが、臨床試験中の被験者に多毛が認められたことから、発毛剤の成分として研究開発が進められ、日本では外用薬の発毛医薬品として承認されました。
ミノキシジルの作用
ミノキシジルは外用薬として使用することで、次のような作用があります。
- 毛包の周りの微小血管を拡張させて、発毛や育毛に必要な栄養素を届ける。
- 髪の毛の初期成長期の毛包細胞を直接刺激して、正常なヘアサイクルに戻す。
- 休止期の毛包細胞を刺激し成長期へ移行させることで、ヘアサイクルが滞らないようにする。
どれだけ続ければいいの?
ミノキシジルの効果が確認できるまでの期間の目安は男性で4カ月、女性で6カ月です。
これは発毛治療には髪の毛の寿命であるヘアサイクルが大きく関係しており、このサイクルの乱れを整えるのにこの期間が必要となるためです。
発毛してから毛が抜けるまでの髪の一生は、成長期~退行期~休止期に大きく分けられます。
本来、髪の毛は休止期になれば必ず抜けるものなのですが、壮年性脱毛症になるとこの周期が乱れて、成長期が短くなって髪の寿命が縮まってしまったり、寿命を迎えた髪の毛が抜けることで次の新しい髪に生え変わるはずが抜けずにとどまって新しい髪が生えてこなくなってしまいます。
この結果、本来よりも短い期間で抜ける髪の毛が増え、髪の量に変化が現れます。
またヘアサイクルが乱れてしまうと、次に生まれた毛も、細く弱々しくなっていくということも知られています。
頭皮にミノキシジルを直接塗布すると、毛母細胞が刺激され、細胞分裂が活発になり、頭皮環境が正常化されていきます。ヘアサイクルの乱れで短くなっていた髪の成長期の期間を正常に戻すことで、髪の寿命を延ばし抜け毛の進行を防ぐのです。
なお、6カ月間使用を継続しても改善が認められない場合は、加齢以外の原因で薄毛が生じている可能性があるため、ミノキシジルの使用を中止して、医療機関を受診することをお勧めします。
改善の目安 | 脱毛状態の程度 |
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産毛・軟毛の発生 | |
硬毛の発生 | |
抜け毛の程度(太い毛だけでなく細く短い 抜け毛の減少も改善の目安となります) |